もう手遅れだけど何とかしたい
昨日は日経のSunday Nikkeiで「都市再生に反省迫る」の記事。
今朝は朝日がくらし欄に「景観保全へ プロの感性」「建築家が街づくりに助言」の見出し。
アレックス・カーさんなんかはスクラップ&ビルドが蔓延する「土建国家」に警報を鳴らし続けてきたのに、何も変わることのない日本に愛想をつかして、バンコクへ移住してしまったんですよね。
たしかにいまはどこの地方都市へ行っても、駅前はどこも同じ風景。
駅ビルに入っているお店もミニ東京。
バイパスを走れば、これまた同じようなロードサイド店が看板競争。
そして、みんな「すっかりつまんなくなっちゃったよね」と合唱しているんですが、この病状は止まらないんです。
景観保全の問題はなかなか難しい。
よく京都の町が引き合いに出されるけど、私が古くから住んでいる人間と仮定して考えてみると、オンボロになってきた家を取り壊して2重ペアガラスかなんか入った隙間風に悩まされない新しい家に住みたいなー、なんて夢想するのは当たり前でしょ。
でも、木造の町家の隣に不燃サイディングを貼ったハウスメーカーの家を建てたら、違和感を与えることも承知してるんですよね。
でも、なんとかしてくれー、と叫びたくなるようなバランスを欠いた町並み。
あー、堂々めぐり、悪しきスパイラル。
若い頃にドイツを旅行したとき、多くの街で「アルトシュタット(旧市街)」「ノイエシュタット(新市街)」の看板を見かけました。
昔の町並みを完全に保全しつつ、その横に新しい街づくりを始める、という試み。
いいアイデアですが、国土が狭く人口が多い日本では参考になりそうもない。
でも、メディアがこうしたテーマを取り上げてくれることさえなかったわけだから、少しは希望が持てるかな。
東京も再開発ニュースばかり目立つけれど、暮らす人たちの「記憶」なんてどうでもいいんだ、というランボーな効率重視の価値観が成熟社会を見据えたものへと変わっていってくれることを望みたいですね。
このweblogもそんなところでお役に立てれば、なんて思っているのですが。
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